「子育てや家事と並行して、自分の時間も限られる」
そんな主婦が、不動産投資で成果を上げるのは難しそうに思えるかもしれません。しかし、実際には多くの初心者主婦が、少しずつ知識と経験を積み重ね、数年で複数の物件を運用するケースが増えています。
本記事では、初心者だったある主婦が5年で2物件を運用するまでに至ったプロセスを丁寧に解説します。「なぜ始めたのか」「どうやって学んだのか」「どんな物件を選んだのか」「リスクをどう管理したのか」といったリアルな体験をもとに、これから投資を始めたい方にも役立つ情報をお届けします。
共働き家庭や主婦にとって、家計の安定と将来の備えは重要なテーマ。限られた時間や資金の中でも一歩踏み出すヒントを、この記事から見つけてください。
1.不動産投資を始めた主婦のきっかけ
1-1.きっかけは「将来の不安」から
夫婦共働きでも、子育てや教育費、老後の資金など、将来に対する漠然とした不安は尽きません。ある主婦は、出産後の生活の変化をきっかけに「自分自身でも収入源を持ちたい」と考えるようになりました。とはいえ、在宅で子どもの世話をしながらできる仕事は限られており、株やFXといったハイリスクな投資には抵抗がありました。
そんな中で出会ったのが「不動産投資」です。初期費用はかかるものの、毎月安定した家賃収入が見込める点に魅力を感じ、セミナー参加や書籍・ブログを通じて情報収集を始めたといいます。
1-2.初心者でも学びやすい環境が整っていた
ここ数年、不動産投資に関する情報はインターネット上に豊富にあり、未経験者でも学びやすい環境が整っています。特に、主婦や子育て世代向けの実体験ブログやコミュニティも多く、同じ立場の人がリアルな声を発信していることが、心理的ハードルを下げる要因でもあります。
また、スマホで物件検索ができたり、クラウド不動産投資のように少額から始められる選択肢が増えてきたことで、「投資=富裕層やプロの世界」というイメージも薄れてきているでしょう。
1-3.まずは家計の見直しと資金確保から
本格的に物件購入を検討する前に、家計の支出を整理して、投資に充てられる余剰資金を確保する必要があります。今回紹介する主婦も、家計簿アプリを活用して無駄な支出を見直し、数十万円の自己資金を作るところからスタートしました。
あわせて、住宅ローンとの兼ね合いや、金融機関の融資条件を調べるなど、準備段階から着実にステップを踏んでいったことが、後の成功につながっています。
2.初心者でも実現できた運用戦略
2-1.1件目は中古ワンルームマンション
夫婦が最初に購入した物件は、都内の中古ワンルームマンションでした。
築年数はやや古いものの、駅近で単身者向けの需要が安定しており、購入価格も比較的手頃。フルローンでの購入が可能だったことも、物件選定の決め手になりました。
このような物件は利回りが低めですが、空室リスクが少なく、安定した運用が見込めるため、初心者には効果的です。実際、入居者はすぐに見つかり、毎月の収支は黒字となりました。
2-2.2件目は郊外のファミリー向け戸建て
1件目の運用実績と確定申告のデータをもとに、2件目の購入には金融機関からの評価もスムーズに通過。次に選んだのは、郊外のファミリー層向け戸建て住宅でした。
この物件では、リフォーム費用や空室期間などの課題がありましたが、それらを見越した価格交渉や管理会社の選定によって、安定した運用ができるようになったのです。
家賃設定についても、地域相場を入念にリサーチし、無理のない価格帯にしたことで、長期入居につながっています。
2-3.「買って終わり」にしない管理体制
物件を購入したら終わりではなく、継続的な管理と改善が求められます。この主婦は、管理会社との連携を密に取り、定期的な修繕や設備の見直しを怠りませんでした。
3.子育てと投資を両立できた工夫
3-1.時間の使い方を見直した
主婦業と子育ての合間に不動産投資を学び、運用するには「時間の使い方」がカギとなります。この主婦は、朝の1時間を「学習時間」と決め、投資関連の本を読んだり、空室対策について調べたりする習慣を身につけました。
また、子どもが昼寝している時間や夜の自由時間を活用して、不動産ポータルサイトで物件情報をチェックするなど、細切れの時間でも着実に前進できるよう意識していたといいます。
時間の使い方を見直すことで、「できない」という先入観を乗り越えられたことが、投資継続の原動力になりました。
3-2.家族の理解と協力を得た
投資を成功させるには、家族の理解も欠かせません。この主婦は、夫に投資の目的とリスクを丁寧に説明し、常に情報を共有することで、夫婦で意思決定を行ってきました。
特に物件購入時やローン契約時には、夫が金融機関との交渉をサポートする場面もあり、家族の協力があったからこそスムーズに進められたのです。
家庭の中での役割分担を明確にしながら、投資という新しい挑戦に家族全体で取り組む姿勢が、継続と成果に結びついています。
4.まとめ
不動産投資に対する不安を抱える主婦でも、しっかりと準備と学習を重ねれば、成果を出すことは可能です。ポイントは、「少額から始める」「情報収集を怠らない」「家計を整えてから挑戦する」といった地道なステップを踏むことにあります。
また、家族の協力を得ながら、無理のない範囲で投資を進めることで、長く安定した運用が実現できます。「今の自分にできること」から始めて、5年後、10年後の資産形成につなげていく。その姿勢が成功への第一歩です。
参考文献
- 「5年で2戸を達成した主婦のリアルな投資術」https://www.rakumachi.jp/news/column/297643
- 「不動産投資で人生が変わった!主婦の体験談」https://asai-kantei.jp/student-voice/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E6%8A%95%E8%B3%87-%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E4%B8%BB%E5%A9%A6/
- 「投資ママnote|2戸目までの道のり」https://note.com/investormom/n/n6ddc26c8abfc
- 「パート主婦が不動産投資を始めた理由」https://ameblo.jp/woman-stepup/entry-12705419034.html
- 「共働きでも挑戦!主婦の不動産運用記録」https://ameblo.jp/naaachin0225/entry-12882550399.html