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Web3×投資:時間を預けて未来資産を作る方法

節約×時短:忙しい人向け“自動家計見直し法”

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要約

「家計簿が続かない」「どんぶり勘定」は、あなたの意志の弱さではありません。 それは、従来の家計管理が現代の生活に合っていないだけです。この記事では、**「やらないこと」を決め、面倒な作業は「アプリで自動化」**する、新しい家計見直しの方法を解説。 固定費の見直しから先取り貯金の仕組み作りまで、忙しい人でも無理なく続けられる、ストレスフリーな資産管理術を紹介します。

目次

「家計簿が続かない」「どんぶり勘定」といった悩みは、従来の管理法が多忙な生活に合わないだけです。挫折は意志の弱さが原因ではありません。

この記事では、根性や努力に頼らず、「仕組み」で家計を自動的に整える新しいアプローチをご紹介します。キーワードは「やらないこと」を決めることと「アプリで自動化」すること。完璧を目指さない、ストレスフリーな家計見直し法です。

ステップ1:時間と心に余白を作る「やらないこと」の決定

家計の見直しと聞くと、新しいタスクを増やす「足し算」を想像しがちですが、まず取り組むべきは逆の「引き算」です。つまり、「やらないこと」を意識的に決めることから始めましょう。

私たちの脳は、一日に決断できる回数に限りがあると言われています。これは「判断疲れ(ディシジョン・ファティーグ)」と呼ばれ、どうでもいい小さな決断に脳のエネルギーを消費してしまうと、本当に重要な「お金の使い方の判断」が鈍ってしまうのです。「やらないことリスト」を作るのは、この判断疲れを避け、大切なことのために思考のリソースを確保する、最も効果的な手段なのです。

では、具体的にどうリストを作ればよいでしょうか。まず「仕事帰りのコンビニ」や「ソファでのスマホのながら見」、「なんとなくの飲み会参加」など、無意識に時間やお金を奪っている習慣を書き出してみてください。

次に、書き出した項目一つひとつについて「これをやめると、生活にどんな支障があるか?」と自問します。すると、意外にも「なくても困らないこと」が多いことに気づくはずです。

最後に、いきなり大きな目標を立てるのではなく、「平日はコンビニに寄らない」といった達成可能な小さな目標を設定し、まずは1週間続けてみましょう。

このように、生活に潜む「やらなくてもいいこと」を手放すことで思考がシンプルになり、お金と向き合うためのエネルギーが確保できます。「節約=我慢」という苦しいイメージではなく、「節約=選択と集中」と捉え直すことが、無理なく続けるための第一歩となります。

ステップ2:「手入力」を捨て、アプリで支出を“自動で見える化”

心の準備ができたら、次は具体的な家計管理です。まず「手入力の家計簿」を手放しましょう。現代には、より楽で正確な「家計簿アプリ」という方法があります。

例えば「マネーフォワードME」や「Zaim」といった人気のアプリは、一度設定してしまえば、あなたの代わりに24時間働き続けてくれる優秀な秘書のような存在です。銀行口座やクレジットカード、電子マネーなどを連携させることで、日々の入出金を“全自動”で記録してくれます。この「自動化」によって、手間をかけずに支出が「見える化」される点が最大のメリットです。アプリを選ぶ際は、連携できる金融機関が多く資産全体の推移を把握したいなら「マネーフォワードME」、レシートの読み取り精度を重視し現金での支払いも管理したいなら「Zaim」というように、ご自身の生活スタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。まずは無料で試してみて、操作しやすいと感じる方を選ぶのが効果的です。

もちろん、銀行口座などの情報を連携させることに不安を感じる人もいるかもしれません。しかし、主要な家計簿アプリはセキュリティに万全を期しています。第一に、サービスとの通信はすべて暗号化されています。

また、連携に必要なのはWeb明細を見るための「ログインID」と「パスワード」のみで、振込や決済に必要な乱数表やワンタイムパスワードは要求されません。そのため、アプリ経由で不正送金される心配はないのです。さらに、多くのサービスが国際的なセキュリティ認証を取得しており、安心して利用できる環境が整っています。

大変な記録作業をアプリに任せれば、誰でもストレスなく家計管理を続けられます。

ステップ3:一度でずっと楽になる「固定費」の徹底見直し

アプリで支出の「見える化」に成功したら、いよいよ具体的な改善に着手します。日々の変動費削減は我慢が伴い、長続きしにくいからです。忙しいあなたは「固定費」を真っ先に、そして最優先で手をつけましょう。固定費は、一度見直すだけで、その後は何もしなくても節約効果が“自動的”にずっと続くため、最も効率的なのです。

具体的に見直すべき項目はいくつかあります。まず着手しやすく効果も実感しやすいのが、通信費やサブスクリプションサービスです。今や節約の王道ですが、大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、月々のスマホ代が数千円安くなるケースは珍しくありません。多くはオンラインで完結するため、忙しい人にも最適です。

また、動画配信や音楽配信、電子書籍など、気づかないうちに契約しているサービスはないでしょうか。アプリの利用履歴やカード明細を確認し、「月1回以下しか使わないなら解約」など、自分なりのルールを決めて不要なものを整理しましょう。「いつか行くから」と会費だけ払っているジムや習い事なども同様に、利用実態に見合わないものは解約を検討する価値があります。

次に、より大きな節約効果が期待できるのが、保険料や住宅ローンです。生命保険や医療保険は、加入したきりになっていませんか。結婚、出産、転職といったライフステージの変化によって、必要な保障は変わります。「保障額は今の自分にとって大きすぎないか」「不要な特約はないか」などを確認し、必要であればFPなどに相談するのも有効な手段です。持ち家なら住宅ローンの「借り換え」も非常に有効です。金利が少し違うだけで総返済額は大きく変わるため、金融機関のサイトでシミュレーションしてみましょう。

月に合計5,000円の固定費を削減できれば、年間6万円です。その6万円を貯金や投資に回せば、将来の安心へとつながります。

ステップ4:意志に頼らない「先取り貯金」の仕組み化

支出を整えたら、次はお金を「貯める」仕組み作りです。ここでも重要なのは、意志の力に頼らない「自動化」にあります。その最も強力な方法が「先取り貯金」です。

これは、給料が振り込まれたらすぐに、一定額を別の口座に自動で移してしまう方法です。給与振込口座で「自動振込・自動送金」の設定をするだけで、毎月決まった日に、決まった額が貯蓄用口座や証券口座に移動します。

「残ったら貯金」では使い込みがちですが、「先に貯金し、残りで生活する」ルールに変えれば、お金は自然と貯まります。

月に1万円でも構いません。まずは無理のない金額から始め、慣れてきたら積立NISA(新NISA)などを活用して、貯めながら増やす「自動資産形成」にステップアップしていくのが理想的です。見直しで生まれた余裕資金をこの仕組みに回せば、家計は盤石になります。

まとめ

忙しいあなたの家計見直しは、「やらないこと」を決めて心に余裕を持つことから始まります。面倒な日々の記録は、便利な家計簿アプリに任せて徹底的に自動化しましょう。そして、一度見直せば節約効果がずっと続く「固定費」から優先的に手をつけるのが最も効率的です。

さらに、お金が自動で貯まる「先取り貯金」の仕組みを作れば、意志の力に頼る必要もありません。大切なのは、1円単位の完璧な管理を目指すことではなく、自分にとってストレスのない、継続可能な「仕組み」を作ることではないでしょうか?この方法なら、無理なく家計を整え、お金の不安から解放されるはずです。

参考文献

【人生を無駄にしないために】両学長が「絶対にやらない」と決めている25のことを公開https://liberaluni.com/not-to-do-25list

家計簿をやめてもお金を管理するミニマムな方法https://note.com/tomokoyoshimura7/n/n8dd1a46d54c6

家計の見直しはどこから?初心者におすすめの5ステップhttps://fujisho.ne.jp/column/kakei-start-guide/

FPが太鼓判!忙しい主婦におすすめの家計簿アプリ5選https://www.f-academy.jp/contents/column/?p=23830

時短節約家くぅちゃんに聞く、貯蓄のススメhttps://www.meijiyasuda.co.jp/dtf/lfm/money/articles25.html

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