「投資は時間とお金に余裕がある人のもの」
そう思っていませんか？
実は、現代の資産運用はスマホ一台あれば、忙しい会社員でもスキマ時間で始めることができます。とくに投資初心者にとっては、時間を有効活用しながら、将来のお金を育てる手段としてスマホ投資は非常に有効です。
本記事では、資産運用初心者が知っておくべき「時間とお金」に関する基本知識を、スマホ投資という切り口からわかりやすくご紹介します。
1. スマホでできる！時間がない人のための投資の始め方
現代社会において「時間がないから投資は無理」と感じる人は少なくありません。しかし、資産運用において重要なのは「時間の長さ」ではなく、「時間の使い方」です。
投資の世界では、複利の力が最も大きな武器となります。つまり、早く始めるほど、少額の投資でも将来的に大きな差が生まれるということです。たとえば、毎月1万円を年利5％で運用した場合、20年後には約400万円に増える可能性があります（※元本は240万円。実際のリターンは商品により異なります）。
このように、資産運用は金額の多寡よりも「いつ始めるか」が重要なのです。
また、忙しい社会人こそ「自動で積立してくれる仕組み」を活用するのが得策です。これは、毎月同じ金額で金融商品を購入することで、価格の高低に関わらず平均的に買い付けを行い、リスクを抑えるという投資手法です。
たとえば、通勤電車の中でマーケットの動きを確認し、昼休みにアプリで資産状況を見て、夜寝る前に1分だけチェックする。これだけで立派な資産管理が可能です。
スマホアプリを活用すれば、パソコンを立ち上げる必要もなく、日常のスキマ時間を使って無理なく投資を継続できます。
2. 投資初心者でも安心！スマホアプリで完結する資産運用
スマホ投資のハードルは、想像よりもずっと低くなっています。証券口座の開設から商品選び、購入、管理まで、すべてスマホ一台で完結する時代です。
証券口座の開設には、マイナンバーカードまたは通知カードと、本人確認書類（運転免許証や健康保険証など）が必要です。主要な証券会社では、アプリ上でこれらの書類をアップロードするだけで、最短翌日から取引が可能になります。
初心者に期待できる投資アプリとしては、「楽天証券」「SBI証券」「ウェルスナビ」などがあります。楽天証券は、楽天ポイントを使って投資ができる点が大きな魅力です。SBI証券は業界でも屈指の低コストで、多様な金融商品を取り扱っており、投資信託や株式取引を行う上でも便利です。ウェルスナビは、ロボアドバイザーが自動で運用を行ってくれるため、知識や時間に自信がない人にも最適です。
スマホアプリを活用することで、難しい知識がなくても、誰でも簡単に資産運用を始められる時代になったと言えるでしょう。
3. 資産を守るために｜貯金と投資の違いを理解する
「お金を増やす手段として、まずは貯金から」と考える人は多いでしょう。しかし、金利がほぼゼロに近い日本では、ただ貯金するだけではお金の価値は増えません。むしろ、インフレの進行によって、現金の価値が目減りしてしまうリスクがあります。実際、日本銀行が発表する消費者物価指数（CPI）は年平均で2％前後の上昇を示しており、預金金利（大手銀行で年0.001%程度）との差を考慮すると、現金を持ち続けるだけで資産は目減りしている計算になります。
資産運用と貯金の最大の違いは「お金の成長性」にあります。貯金は確かに安全ですが、利息はごくわずかであるため、実質的なリターンは期待できません。一方で、投資は一定のリスクを伴うものの、長期的には年利2〜7％程度のリターンを見込める可能性があります。たとえば、S&P500指数は過去30年間で年平均約7〜10％の成長率を記録しています。
特に注目したいのは「時間がリスクを和らげる」という事実です。短期的には価格変動によって損失が出ることもありますが、20年以上の長期投資においては、米国株や世界株などの資産はほぼすべてのケースでプラスのリターンを示しています。実際、米国における1950年以降の30年間のどの投資期間でも、S&P500に投資した場合はすべてプラスリターンとなっています。
つまり、投資とは資産を「減らすもの」ではなく、長期的に見れば資産を「守るための手段」なのです。
まとめ
投資とは、「今の時間」と「少しのお金」を活用し、将来を豊かにするための行動です。スマホという身近なツールを使えば、残業後のたった10分でも、立派な資産運用の時間に変わります。
改めて、この記事でお伝えしたいのは、以下のようなポイントです。
時間がない人ほど、スマホ投資や自動積立を活用することで効率的に資産形成ができるということ。そして、貯金だけに頼る時代は終わり、投資は未来の不安を軽減する選択肢であるということです。
「時間がないから無理」と諦めず、まずは証券口座の開設から始めてみましょう。1日10分の積み重ねが、将来の安心を支えてくれるはずです。
参考文献・情報ソース
- 金融庁「資産形成に関するQ&A」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html - 日本証券業協会「投資信託・株式の基礎知識」
https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/faq/faq_qa05.html - 楽天証券「スマホ投資の始め方」
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/market/ispeed/ - ウェルスナビ公式サイト
https://www.wealthnavi.com/ - マネー現代「投資と貯金の違い」
https://gendai.media/articles/-/77629 - モーニングスター
https://www.morningstar.co.jp/
