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副業で使う画像・音楽・文章の著作権ガイド

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要約

副業でブログやSNSをやるなら必須知識!画像・音楽・文章など、コンテンツ素材を使う際の著作権リスクと安全な利用方法を解説。フリー素材の注意点、正しい引用の仕方、著作権侵害を防ぐ対策まで、トラブルなく副業を続けるためのガイドです。

目次

副業でブログやSNS運用、動画投稿などを始める人が増えています。
コンテンツ制作には、画像・音楽・文章といったさまざまな素材が欠かせません。
しかし、これらの素材には著作権があることを知らずに使用してしまうと、思わぬトラブルに発展することもあります。

本記事では、副業で安心してクリエイティブ活動を行うために、知っておくべき著作権の基礎知識と、素材の適切な使い方について解説します。

1. 副業でも著作権を軽視できない理由

副業であっても、他人の著作物を無断で使用する行為は著作権侵害に該当する可能性があります。著作権は、作品を創作した時点で自動的に発生する権利であり、登録や届け出を必要としない無方式主義が採用されています。そのため、インターネット上にある画像・音楽・文章の多くは、誰かの著作物であると考えておくべきです。

著作権は、大きく著作財産権と著作権人格権に分けられます。著作財産権は、作品を複製・公衆送信・展示・翻案などして利用する権利で、譲渡やライセンス契約が可能です。一方、著作者人格権には「公表権」「氏名表示権」「同一性保持権」があり、創作した本人にしか認められない強い権利です。この人格権は譲渡ができず、たとえ報酬が発生しない趣味レベルの副業であっても無視できません。

副業で著作権を侵害した場合、民事上では損害賠償請求や差止請求の対象となり、悪質な場合は刑事罰も科されます。著作権法では、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が定められており、個人でも処罰の対象になる可能性があります。また、法人として副業を行っている場合、法人そのものが3億円以下の罰金を受けることもあります。

「副業だから」「バレないから」と安易に考えず、著作権をしっかり理解して行動することが、信頼ある副業者として活動を続けるための第一歩です。

2. 副業で素材を使う際に注意すべきポイント

副業でブログや動画投稿などを行う際、画像・音楽・文章といった外部素材を使う場面は少なくありません。しかし、こうした素材の取り扱いには注意が必要です。知らずに著作権を侵害してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。

フリー素材でも「自由に使える」とは限らない

インターネット上には多くの「フリー素材」が公開されていますが、これは「完全に自由に使っていい」という意味ではありません。素材ごとに利用規約が定められており、中には商用利用が禁止されていたり、クレジット表記が義務付けられているものもあります。たとえば、個人の趣味ブログでは無料で使えても、収益化したYouTubeチャンネルやネットショップでは有料ライセンスが必要になるケースもあります。

利用前には、必ずその素材の配布元でライセンス条件を確認することが大切です。特に副業で利益を得る活動に使う場合は、「商用利用可」と明記されているかをチェックする習慣をつけましょう。

「引用」も要件を満たさなければ違法に

他人の文章や画像を自分の発信の中で紹介したいとき、正しい方法で引用すれば著作権の問題をクリアできます。ただし、「出典を載せればOK」という単純な話ではありません。

引用にはいくつかの条件があります。引用部分があくまで自分の文章を補足する立場にあり、本文との主従関係が明確であること。さらに、引用したことがひと目でわかるように視覚的に区別されていること。加えて、出典が明記され、必要最低限の範囲にとどまっている必要があります。

これらの条件をひとつでも満たさない場合、たとえ「引用」と書いていても、著作権侵害と判断されるリスクがあります。

ライティング副業でも発生する「公表権」

文章を使う副業として、Webライターやコピーライターなどの仕事があります。クライアントに提出する原稿の中には、テストライティングや不採用原稿もあるでしょう。しかし、これらの文章も、執筆が完了した時点で著作物として保護されます。

仮にその原稿が不採用であったとしても、著作権は執筆者にあります。とくに公表権は重要で、著作者の同意なしに公開されることは法的に認められていません。ボツになった原稿を勝手にブログに掲載されたり、SNSに投稿されたりすることは、明確な権利侵害です。

副業で文章を扱う場合、「不採用=自由に使っていい」という誤解に注意する必要があります。

音楽や動画は特に慎重に

YouTubeやInstagramなど、動画を使った副業も近年は一般的になっています。その際に使用するBGMや効果音にも著作権があります。特にJASRACなどの団体が管理している楽曲を無断で使うと、動画の収益が停止されたり、削除されたりするリスクがあります。

商用利用が可能な音楽素材を提供するサイトを選び、ライセンス表記の有無や条件をしっかりと確認するようにしましょう。安全な音源選びは、動画投稿者としての信頼性にも関わる重要なポイントです

3. 副業で使える素材と安全な入手方法

著作権トラブルを避けながら副業に取り組むには、安全に使える素材を正しく選ぶことが重要です。現在では、画像や音楽、文章などの著作物を合法的に利用できるサービスが多数存在しています。ただし、どの素材も“自由に使っていい”わけではなく、利用規約の確認を怠ると意図せず違反してしまう可能性があります。

まず、画像素材を使う際は信頼できるサイトを使いましょう。高品質な写真を無料で提供しており、商用利用も可能なケースが多くあります。ただし、人物が写っている写真やロゴ・商標が写り込んでいる画像については、別途肖像権や商標権が関わる可能性があるため、慎重な判断が必要です。

個人利用は自由ですが、商用利用や法人での利用についてはプラン契約やクレジット表記が必要になるサイトもあります。副業で収益が発生する場合は、念のため有料ライセンスに切り替えておくと安心です。

無料サイトで提供される音楽素材は、YouTubeやTikTokでの利用を想定しており、商用利用可の音源も多く提供されています。ただし、再編集や二次配布は禁止されているものもあるため、使用前にライセンスを必ず確認しましょう。

また、文章を参考にしたい場合でも、まるごとコピーするのではなく、構成の参考にとどめ、自分の言葉で書き直すことが必要です。公的機関や企業の公式サイトに掲載されているデータや文章であっても、出典を明記し、必要最小限にとどめるのが基本です。

副業で素材を使うときは、「商用利用可」「クレジット不要」「再配布禁止」など、各素材に設定されたルールをよく読み、自分の利用目的と照らし合わせて判断するようにしましょう。安全な素材の使い方は、副業を長く継続するうえで大きな信頼につながります。

まとめ

副業で画像・音楽・文章を扱う際には、著作権の正しい知識が欠かせません。
「知らなかった」では済まされないリスクを避けるためにも、利用規約の確認や正しい引用の方法を押さえておきましょう。
安心して副業を続けるためには、ルールを守った素材選びと丁寧な情報発信が鍵となります。

参考文献

・著作物が自由に使える場合とは
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/riyou/

・引用のルールとNG事例
https://www.jasrac.or.jp/info/network/use.html

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