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今注目の「守りの個別株」3選とその理由

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要約

本記事では、景気後退局面でも業績が安定し、高配当が期待できるディフェンシブ銘柄が注目される理由を解説。さらに、通信インフラのKDDI (9433)、製薬大手の武田薬品工業 (4502)、高配当のJT (2914)といった、長期投資に適した注目3銘柄の強みと選定理由を深掘りします。あなたのポートフォリオを安定させるための具体的なヒントを提供します。

目次

株式市場が不安定な状況下では、「守り」の姿勢が求められます。景気後退や金利上昇、地政学リスクなどの外的要因により、株価の乱高下が激しくなる中、値動きが比較的安定しており、長期的に堅調な配当を維持する「守りの個別株」に注目が集まっています。

ディフェンシブ銘柄は、不況時でも需要が落ちにくい業種を中心に構成されており、生活必需品やインフラ関連、医薬品、通信などが代表例です。

これらの企業は、売上や利益が景気に左右されにくく、株主還元に積極的な傾向もあるため、資産の安定運用を目指す個人投資家にとって有力な選択肢と言えるでしょう。

本記事では、守りの個別株に注目が集まる理由を整理しつつ、今、特に評価されている3銘柄をピックアップしてご紹介します。各社の強みと選ばれる理由を解説することで、投資判断の一助となることを目指します。


1. 市場が不安定な今なぜ守り株か

景気後退局面で注目される理由

守りの株、いわゆる「ディフェンシブ銘柄」が注目される最大の理由は、景気の変動に強く、業績が安定している点にあります。たとえば医薬品や食品、電力・ガス、通信などは、消費者の生活に不可欠であり、不況でも需要が極端に落ち込むことが少ないのが特徴です。

直近では、日銀の政策変更や世界的なインフレ再燃、米国景気の減速懸念などが重なり、株式市場全体のボラティリティが高まっています。

こうした環境下では、成長株やハイテク株に投資するよりも、業績の安定性と配当利回りに魅力のある銘柄に資金がシフトする傾向があります。

長期投資との相性が良い

守り株は、短期的な値上がり益を狙うよりも、配当収入や安定的な株価推移を重視する長期投資家に支持されやすいです。

特に、高齢化が進む日本では、退職後の安定収入を確保したいというニーズにマッチしやすく、個人投資家の中でも高齢層を中心に人気が高まっています。

また、インカムゲイン(配当)を重視する投資家にとっては、減配リスクが低く、連続増配実績のある企業は安心材料となります。市場全体が弱含む場面でも、守り株は下値を支える力があるため、ポートフォリオ全体の安定感を高める効果が期待できます。


2. ディフェンシブ銘柄の選び方とは

守りの個別株を選ぶ際には、いくつかの明確な基準があります。

2-1.業績の安定性

まず注目したいのは業績の安定性です。ディフェンシブ銘柄の多くは、景気に左右されにくい事業構造を持っています。

例えば、医薬品や食品、電力・ガス、通信などは、消費者の生活に不可欠であり、不況でも需要が極端に落ち込むことが少ないのが特徴です。

2-2.財務の健全性

次に重視したいのは財務の健全性です。自己資本比率が高く、キャッシュフローが安定している企業は、景気悪化時にも余裕を持って事業運営を続けられます。借入金が過度に多い企業よりも、内部留保や営業キャッシュフローに余裕がある企業が安心でしょう。

2-3.配当の安定性と利回り

さらに、配当の安定性と利回りも重要です。ディフェンシブ銘柄の魅力の一つは、長期的に見て安定した配当収入が得られることにあります。連続増配実績や高配当利回りを維持している企業は、投資家に対して安定感を提供してくれます。


3. 今注目の守りの個別株3選紹介

これから、今最も注目されている個別株を3つ紹介いたします。

3-1.KDDI(証券コード:9433)|通信インフラで生活を支える安定企業

KDDIは、日本を代表する通信事業者の一つであり、個人向けの「au」ブランドで知られています。通信は現代社会に欠かせないインフラであり、スマートフォンやインターネット利用が減ることは考えにくく、景気の影響を受けにくいビジネスモデルが魅力です。

同社は長年にわたり安定した売上と利益を確保しており、連続増配の実績も評価されています。加えて、金融・エネルギーなど非通信領域への展開も進めており、事業の分散によるリスク低減も図っています。

配当利回りは3%台と高く、インカム狙いの長期保有に適した銘柄として注目されています。

3-2.武田薬品工業(証券コード:4502)|世界で戦う製薬大手

武田薬品は、日本最大手の製薬会社として世界中に展開しており、がん・消化器・希少疾患といった分野で強みを持っています。医薬品産業は高齢化社会において需要が伸びやすく、不況下でも処方薬の使用は減らないため、極めてディフェンシブ性が高い業種です。

同社は、2019年に買収したシャイアー社との統合によりグローバルな収益基盤を築き、研究開発型企業としての強化を続けています。営業利益率も改善傾向にあり、海外売上比率が高いため為替の恩恵も享受できます。中長期の成長期待と配当利回りのバランスが取れた守りの代表格と言えるでしょう。

3-3.日本たばこ産業(JT)(証券コード:2914)|高配当と安定利益が魅力

JTは、国内唯一のたばこ製造企業でありながら、海外事業の比率が拡大しており、世界的なプレゼンスを持つ企業です。健康志向や規制強化により、たばこ産業には逆風もありますが、価格競争力とブランド力により高い収益性を維持しています。

同社の強みはなんといっても高水準の配当利回りにあります。直近の利回りは6%台と、東証プライム市場の中でも際立った存在で、個人投資家からの人気も高まっています。

加えて、食品や医薬品など非たばこ事業も拡充しており、今後のポートフォリオ再構築によるリスク分散も期待できます。


4. まとめ|安定投資の鍵は守り銘柄

相場の乱高下が続く現在、資産を守りながら着実に育てるためには、「守りの個別株」の存在が非常に重要です。業績の安定性、財務の健全性、そして高配当という3つの要素を兼ね備えた銘柄は、長期投資において心強い味方となるでしょう。

今回紹介したKDDI、武田薬品、JTは、それぞれの分野でディフェンシブ性が高く、将来的にも堅実なリターンが期待できる企業です。これから投資を始める方も、すでに運用中の方も、ぜひ「守りの銘柄」をポートフォリオに加えてみてください。


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