「今の仕事、このままでいいのかな」「5年後、10年後、自分はどんなキャリアを築いて、どんな風になっていたいんだろう」
漠然とした不安や疑問を抱えながら、日々の業務に追われている方もいるのではないでしょうか?毎日をただなんとなく過ごすのではなく、 「自分の未来を自分でデザインする」 という意識を持って、将来「どんな仕事を通して、どんな自分になっていたいか」という、キャリアビジョンを持つ必要があります。「キャリアビジョンなんて考えたことない…」という方もご安心ください。今回は、参考例や成功例を交えながら、キャリアビジョンを描き、未来の自分を設計する方法を5つのステップで分かりやすくご紹介していきます。
1:現状を棚卸しする -「好き」と「得意」を見つけよう!
キャリアビジョンを描くための最初のステップは、 自分の現状を客観的に把握することです。キャリアビジョンは、あなたの「好き」や「得意」を土台に描くことで、より具体的で実現可能なものになります。内容を参考にしながら、自分のキャリアビジョンも一緒に考えてみましょう。
◾️ 好きなこと、得意なこと
- 例:人と話すこと、文章を書くこと、デザインすること、数字を分析すること、計画を立てること、ものを修理すること…
- 参考例:
- 人と話すのが好き → 接客、営業、カウンセラー、講師、人事など
- 物事を論理的に考えるのが得意 → エンジニア、プログラマー、データアナリスト、研究者など
- クリエイティブなことが得意 → デザイナー、ライター、写真家、アーティストなど
◾️ 価値観、大切にしたいこと
仕事を通して何を達成したいのか、どんな働き方をしたいのかを明確にしましょう。
例:安定した収入、ワークライフバランス、社会貢献、成長、自由な働き方、感謝される喜びなど
- 強み・弱み
- 自分の強みを活かせる仕事は何か、客観的な視点で分析し、弱みを克服するためには、どんな努力や仕事ができるか考えてみましょう。
- 自己分析ツールやノート、アプリなどを活用するのもおすすめです。
- Point
- 漠然としたイメージではなく、具体的な行動や経験を元に書き出す
- 過去の経験を振り返りながら、どんな時に喜びや充実感を感じたかを意識する
2:未来(5年後、10年後)を想像する – どんな未来を描きたいか
現状把握ができたら、次は未来を具体的に想像してみましょう。
ポイントは、ワクワクする未来を描くこと。周りの意見や常識にとらわれず、自由に想像していきます。
◾️ 5年後、どんな自分になっていたい?
- 仕事でどんな役割を担っていたい?
例:チームリーダー、プロジェクトマネージャー、スペシャリスト…
- どんなスキルを身につけて、どんな仕事をしている?
例:マーケティングのスキルを活かして、Web広告の運用をしている/英語力を活かして、海外企業とビジネスをしている
- 年収は?職場環境は?
例:年収○○万円を目指したい! ○○な働き方がしたい!
◾️ 10年後、どんなライフスタイルを送っていたい?
- 結婚、出産、マイホーム購入など、プライベートの目標は?
- ワークライフバランスはどうなっている?
- どんな場所で、どんな人と過ごしていたい?
例:家族と過ごす時間を大切にしながら、○○な環境で働いている
【成功例】
Aさんは、旅行が好きで、語学力を活かしたいと考えていました。
- 5年後:旅行会社に転職し、語学力を活かして海外旅行のツアーコンダクターになる
- 10年後:独立し、旅行に関する情報を発信するブロガー・YouTuberになる
このように、具体的な目標を設定することで、Aさんは日々の学習にも力が入るようになり、着実に目標に近づいていきました。
3:目標を具体的に設定する – 未来を現実にするための道しるべ
未来のイメージが固まったら、 具体的な目標を設定します。
目標は SMART(Specific:具体的、Measurable:測定可能、 Attainable:達成可能、 Relevant:関連性、Time-bound:期限)を意識して設定しましょう。
◾️ 5年後の目標
【S:具体的】 特定の資格を取得する(例:TOEIC○○点取得、○○の資格取得)
【M:測定可能】 専門スキルを身につける(例:○○を習得し、○○ができるようになる)
【A:達成可能】 希望の業界・企業に転職する(例:営業事務からマーケティング職へ転職する)
◾️ 10年後の目標
【R:関連性】 チームリーダー、マネージャーなど、役職に就く(例:リーダーシップを学び、チームをまとめる立場になる)
【T:期限】 10年後までに、○○する(例:Webデザインのスキルを活かしてフリーランスとして独立する/環境問題に興味があるので、環境保護団体で働く)
Point:
- 抽象的な目標ではなく、具体的な行動や数値目標を盛り込む
- 達成度合いを客観的に判断できる指標を設定する
- 現実的に達成可能な範囲で目標を設定する
4:目標達成のための行動計画を立てる – 未来は行動によって創られる
目標を達成するために、 具体的な行動計画を立てましょう。
行動計画は、無理なく継続できるよう、現実的なスケジュールと具体的な内容に落とし込みましょう。
◾️ スキルアップ
- 必要な資格取得のための勉強をする(例:週1回、スクールに通って資格取得の勉強をする)
- セミナー参加や書籍を読む(例:月に1冊、マーケティング関連の書籍を読む)
- など
◾️ キャリアアップ
- 転職活動(例:転職サイトに登録し、週に3社応募する)
- 社内異動の希望、上司への相談(例:上司との面談で、キャリアプランを共有、異動希望を伝える)
- 副業に挑戦(例:○○のスキルを活かして、週末に副業で○○を行う)
◾️ 人脈作り
- 業界のイベントに参加(例:月1回、マーケティング関連のセミナーに参加する)
- 勉強会に参加(例:オンライン勉強会で、他の参加者と交流する)
- SNSでの情報収集・発信(例:Xで業界の情報を収集し、自分のスキルや経験を発信する)
Point:
- 行動計画は具体的に、いつ、何を、どのように行うかを明確にする
- スケジュールは無理のない範囲で設定し、継続することを意識する
- 進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて計画を見直す
5:定期的に振り返り、軌道修正する – 柔軟に対応しよう
キャリアビジョンは、一度決めたら終わりではありません。
定期的に(例:3ヶ月ごと、半年ごと)、自身のキャリアプランを見直し、状況に合わせて軌道修正することが大切です。
- 目標達成度合いはどうか?(例:資格試験に合格できたか、スキルは身についているか)
- 行動計画は順調に進んでいるか?(例:予定通り勉強が進んでいるか、転職活動はうまくいっているか)
- 状況の変化に応じて、目標や計画を見直す必要があるか?(例:結婚や出産などでライフスタイルが変わる場合は、キャリアプランも見直す必要あり)
Point:
- 振り返りの際には、良かった点だけでなく、改善点も明確にする
- 必要であれば、目標や行動計画を修正する
- キャリアプランは、自分自身の成長や変化に合わせて柔軟に対応する
まとめ
今回は、キャリアビジョンの描き方について、具体的な例を交えながら解説しました。
キャリアビジョンを持つことで、日々の仕事へのモチベーションが上がり、目標達成への意欲が高まります。
ぜひ今回の内容を参考に、あなた自身のキャリアビジョンを描き、理想の未来を現実のものとしていきましょう!